議会活動

【R8横浜市予算関連質疑】各会計予算、予算関係議案に関する質疑、全文(第1回定例会 本会議)

令和8年2月20日、横浜市会にて令和8年度の横浜市予算関連質疑(本会議)が行われました。

本記事は、横浜市会において行われた、国民民主党・深作ゆいの予算関連質疑と市長等の回答を全文書き起こしたものです。実際には、最初にすべての質問を行い、それに対する回答がまとめてなされましたが、読みやすさを考慮し一問一答形式でまとめ直しています。

質問者=国民民主党 横浜市会議員・深作ゆい
回答者=横浜市長、副市長、教育長


<深作ゆい 質問内容>
・小学校全校で展開されるチーム担任制について
・学校における専門職(作業療法士等)の活用について
・中学校給食における食育の推進について
・猛暑等の状況下での持続可能な水泳授業の実現について
・こどもの防犯対策の強化について
・産後母子ケア事業の推進について
・消防職員の処遇改善について
・「市民の実感」の評価について

令和8年度 横浜市予算関連質疑

チーム担任制について

深作ゆい

国民民主党の深作ゆいです。先日の代表質疑に続き、会派を代表して順次質問してまいります。

先日、私の地元・都筑区の子どもも通う、港北区の新吉田第二小学校を視察しました。ここでは外部機関と連携し、作業療法士を校内に定期派遣し、全クラスを巡回するという極めて先進的な取組が行われていました。この取組は、子どもたちを複数の目で、広い視野をもって見ていくという点で、まさに本市が進めようとしているチーム担任制の理念と強く通ずるものがあります。

本市では、令和8年度から小学校全校でチーム担任制を全面展開していくとしていますが、チーム担任制の全校展開で期待する効果について伺います。

教育長からの回答

子どもたちにとっては、悩みや心配事などを、複数の教員に気軽に相談できるようになります。教員にとっても、チームで担任業務を分担し、協働して行うことで負担が軽減され、子育てや介護等に配慮した柔軟な働き方を実現するとともに、教員が相互にアドバイスしあって、教育の質を高めることにもつながると考えています。

学校における専門職の活用について

深作ゆい

近年、特別な支援や配慮が必要な子どもが増え、個別支援学級で学ぶ子どもは毎年千人程度増えている状況です。このような状況の中、本市では令和7年度より「個別支援学級コンサルテーション事業」が始まりました。本事業のように、専門的な知識や経験等を活用できる取り組みは高いニーズがあると考えますが、今後の方向性について伺います。

また、個別支援学級だけでなく、一般学級も含めた学校全体において、作業療法士等の専門職の活用をさらに推進すべきと考えますが、見解を伺います。

教育長からの回答

個別支援学級コンサルテーション事業は現場のニーズが高い事業ですので、策定中の第5期教育振興基本計画でも、実施校を現在の8校から40校まで拡充する目標を掲げるなど、取組を拡大してまいります。

また、公認心理師や作業療法士などの専門職を活用し、新たな支援や指導の手法を取り入れ、児童生徒がより落ち着いて学習に臨むことができるなど、効果が得られると思います。どのような学びの場においても、多様な教育的ニーズに応えて、一人ひとりに寄り添った支援を推進していくことが大切であると思います。

中学校給食における食育の推進について

深作ゆい

今年度から中学校の全員給食が始まります。全員給食になることで、全ての生徒が同じ献立を共有することになります。これは、食品ロス削減などの「環境教育」や、物価高騰を踏まえた「消費者教育」など、実社会の課題をクラス全員で議論できる絶好の機会となります。

全員給食開始後の食育の推進と子どもたちの学びへのつなげ方について伺います。給食を単に「食べる時間」で終わらせず、社会課題と結びつけ、「未来を考える探究の時間」へと高めていただくことを要望します。

教育長からの回答

これまでもメニューコンクールでは、技術家庭科とも連動して、生徒自身が主体的に課題を解決し、よりよい食生活を送る力を育んでまいりました。全員給食開始を機に、こうした好事例を横展開し、更に幅広い教科との連携を強化するなど、より組織的な食育の推進を目指してまいります。

持続可能な水泳授業の実現に向けて

深作ゆい

近年の水泳授業を取り巻く環境は、猛暑によってプール授業が中止になるケース、教員の働き方改革に伴う管理業務の負担軽減など、非常に厳しい状況が続いています。

本市の水泳授業の実施状況と、それが抱える課題について、教育委員会はどのように認識をお持ちか伺います。また、中長期的な視野に立った持続可能な水泳学習のあり方を検討すべきと考えますが、伺います。

教育長からの回答

昨今の猛暑や天候不良によって、必要な授業が実施できない場合があることや、働き方改革に伴う教職員のプール管理業務の負担軽減の必要性、安全配慮意識が高まる中での、必要な体制確保などの課題があると考えています。

今後、より実情を踏まえた一層の実態把握を進めるとともに、他都市の水泳学習の状況も調査をし、本市にとって持続可能な水泳学習の在り方を研究してまいります。

こどもの防犯対策の強化について

深作ゆい

自治会やPTAから、防犯活動の担い手確保の難しさを感じるとの声が上がっており、「地域の目」だけに頼る防犯には限界が来ています。特に冬季は16時頃から通学路が薄暗くなり、不安の一つとなっています。

通学路上の「暗がり」を解消する考えについて市長に伺います。また、通学路における防犯対策を強化する考えについて伺います。

山中市長からの回答

夕方の帰宅時や見通しが悪い路地等は、犯罪リスクが高いことが想定されます。暗がりの解消は、第三者の目が届くとともに、こども自身も人影に気付きやすくなるといった効果が期待できるため、暗がりの解消に向けてしっかりと取り組んでまいります。

令和8年度から防犯灯の設置の拡充を進め、住宅地の暗がりを解消します。さらに、本市が管理している18万灯の防犯灯のスケールメリットと民間企業の先端技術をマッチングさせることで、こどもの見守りに取り組んでまいります。令和8年度からモデル事業を行い、有効性などを検証していきます。

産後母子ケア事業の推進について

深作ゆい

産後ケアを誰もが利用しやすい事業に変えていただきたいと要望してきたため、事業が拡充されたことは大きな前進です。産後母子ケア事業の拡充の狙いについて伺います。

また、対面での面接を必須とする運用や、区役所を通した予約手続きは大きな負担です。オンライン対応や施設への直接申し込みなど、誰もが利用しやすい制度へ更に見直していくべきと考えますが、市長の見解を伺います。

佐藤副市長からの回答

令和8年度は、デイケアの利用対象期間を生後4か月未満から6か月未満に延長し、これまでの利用要件を撤廃します。

山中市長からの回答

出産後は心身ともに疲れやすく、利用したいときに利用できることが大変重要です。令和8年度は、パマトコを活用して妊娠中から手軽に申請ができ、出産後は施設に直接予約ができる仕組みに転換してまいります。利便性の向上を図ることで、産婦の皆様のお役に立てるようにしていきたいと思います。

消防職員の処遇改善について

深作ゆい

本市では救急出動件数が高止まりし、昼夜を問わず厳しい状況が続いています。消防隊や救急隊の災害対応は、高い緊張感と即応性が求められ、極めて特殊性が高い業務です。

本市消防団には出動報酬が支払われる一方、消防隊や救急隊には支給されません。市民の安心・安全を守る消防職員の業務に応じて手当を充実すべきと考えますが、市長に伺います。

山中市長からの回答

複雑、多様化する災害活動における危険性、困難性、救急出動件数の増加などによる身体的な負担といった、消防業務における特殊性については、重々承知しております。

今後も、消防職員が安心して働き続けられるような給与水準が必要だと思います。いただいたご指摘をしっかりと受け止めながら、対応を図ってまいります。

「市民の実感」の評価について

深作ゆい

新しい中期計画では、「市民の実感」を評価の軸に据えています。市民の声に耳を傾ける姿勢は重要ですが、行政には「将来にわたる持続可能性」を守る責務もあります。

「市民の声」と「行政の責務」が対立した場合の対応について伺います。また、データ上で「効果が低い・非効率」と判断されても、根強い継続要望がある事業を見直せば「市民の実感」等の数値は悪化するリスクがあります。「市民実感」の数値が低いことにより、政策や事業の見直しが先送りされるリスクについての考え方を伺います。

山中市長からの回答

行政は現在の市民生活を守ることに加えて、将来世代を含めた公共の利益を見据え、総合的かつ中長期的な視点で運営していくことが求められます。各施策を進める際には、背景や必要性を丁寧に市民の皆様にお伝えして、ご理解を得られるよう努めてまいります。

施策立案や見直しにあたっては、施策指標の状態に加え、各施策の実績や効果検証データをはじめ、関係者の意見、先送りによる将来への影響などを多角的かつ総合的に検討して進めてまいります。

以上

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