議会活動

深作ゆい「飲食可&WIFI完備で中高生の居場所になる図書館を!」

本記事は、令和8年度予算第二特別委員会局別審査において行われた、国民民主党・深作ゆいの教育委員会に対する質疑と担当部長等の回答を全文書き起こしたものです。

質問者=国民民主党 横浜市会議員・深作ゆい
回答者=中央図書館長、教育長

図書取次拠点と中高生の居場所

深作ゆい

図書取次拠点と、図書館における中高生の居場所づくりについて伺います。

市民の皆様が、より身近に図書館サービスを利用できるよう、図書取次拠点の増設が進められています。その中でも、駅周辺に整備されるブックス&ラウンジは、通勤や買い物のついでに立ち寄れる利便性の高いもので、読書活動の推進にもつながる取り組みと期待しています。

一方、昨年末に、行政サービスコーナーの一部廃止が発表されました。廃止されるコーナーのうち二俣川駅と東戸塚駅には、図書取次拠点が併設されており、利用者からは取次サービスが継続されるのかとの心配の声があがっています。

中央図書館長からの回答

二俣川駅、東戸塚駅の図書取次拠点につきましては、駅近くに立地し利便性が高いことから、他の拠点と比べまして、図書の貸出・返却の取扱数が非常に多くなっています。

こうした市民の皆様のニーズの高さを踏まえ、引き続き駅周辺で図書取次サービスを継続できるよう、検討していきたいと考えております。

深作ゆい

両拠点は駅の本当に近くにあることが魅力だったと思うので、新たな場所もできる限り利便性の高い駅を要望させていただきます。

私の地元の都筑区でも昨年3月、ららぽーと横浜内に、親子の滞在空間のある図書取次拠点「つづきの本ばこ」がオープンしています。絵本などが読みやすく、子どもたちの利用が歓迎されている環境を大変嬉しく思いました。実際に私が行った時は、同じららぽーとにある地域子育て支援拠点「ぽぽらサテライト」から親子さんが遊びに来ていました。

オープンからもうすぐ1年経ちますが、「つづきの本ばこ」の利用状況と所感について伺います。

中央図書館長からの回答

「つづきの本ばこ」では、月替わりでの本の企画展示や、子ども向けイベントの開催などに取り組んでおりまして、平日は一日平均で約250人、土日祝日は約700人にご利用いただいています。特に週末は多くの親子連れでにぎわっておりまして、子どもたちの読書機会の創出につながっていると考えております。

今後も、同じ商業施設内にある子育て支援拠点や書店等と連携して、魅力ある本の展示やイベント開催、プロモーションを積極的に展開し、利用者の拡大につなげてまいります。

深作ゆい

ぜひ親と子のつどいの広場や地域の読み聞かせ団体などとの連携など、いろんな取り組みを試みてください。また他区からのニーズもあると思います。ぜひ展開してください。

そして、こういった拠点を更に発展させた形が、「ブックス&ラウンジ」です。方面別に1〜2か所ずつ設置していくとのことで、書架が充実され、カフェのようなくつろぎの滞在空間を整備する予定と聞いています。

そこで、ブックス&ラウンジで想定される過ごし方について伺います。

中央図書館長からの回答

「ブックス&ラウンジ」は、落ち着いた空間で読書に親しんでいただくだけでなく、飲み物を飲みながら友人と会話を楽しんだり、イベントを通じて新たな知に触れていただくなど、多様な過ごし方ができる場にしていきたいと考えております。

駅近という利便性の高い立地を生かし、これまで図書館を利用していなかった方も呼び込みながら、多くの市民の皆様に気軽に立ち寄っていただけるよう、検討を進めてまいります。

深作ゆい

昨年、寝屋川市立中央図書館を会派で視察に伺いました。2021年に利便性が高い駅前の商業施設内に移転し、従来はあまり見られなかった会社帰りの方や学生など新たな客層が増え、来館者数は2倍程度増えたと聞きました。座席を埋め込んだ書架や、照明の明るさが時刻に合わせて変化するなど、落ち着いた作りで、まさに本に埋もれることができる、魅力的な空間でした。

更に、図書館内には地元人気洋菓子店が出店していて、館内で購入したものは食べることができ、ふた付きの飲み物はフロア内どこでも飲めるようになっており、カフェがあるから来館する方が実際にいると聞きました。

本市のブックス&ラウンジも、利便性が高い駅近くに設置をされるとのことですので、これまで図書館に通いづらかった働く世代や学生などの利用ニーズを反映してソフト面の充実もお願いしたいです。個人的には、21時ごろまで開館時間の延長ができるといいと思います。

そこで、ブックス&ラウンジの開館時間の考え方について伺います。

中央図書館長からの回答

「ブックス&ラウンジ」は、通勤や通学の帰りにふらっと立ち寄っていただける場所に整備をしていく予定ですので、開館時間については柔軟に検討していきたいと考えております。

先ほどお話のありました「つづきの本ばこ」についても商業施設の営業時間と合わせ、土日祝日は21時まで開館しています。新しく設置する「ブックス&ラウンジ」につきましても、働く世代や学生の皆様にご利用いただきやすいよう、商業施設の営業時間を踏まえて開館時間を検討してまいります。

深作ゆい

今の時代の図書館というのは食べたり、飲んだりでき、ネット環境があり、会話ができる空間もあったりするなど、思い思いの過ごし方ができることが求められていると思いますので充実に向け、調査や検討をお願いします。

そして、図書館は中高生にとって、重要な居場所になっていくと感じています。中高生は保護者や学校に守られながらも、ひとたび外に出れば居場所を失いがちで、横浜市教育委員会点検・評価報告書等でも学識経験者の方々からも、図書館を居場所にする工夫が求められていると思います。

もちろん本に触れることも大事なのですが、何かの活動をすることが求められている感覚にならない居場所がもっと本市には必要です。具体的にいうと、中高生の居場所に「青少年の地域活動拠点」が7か所ありますが、なんとなく名前から何かしなければならないような感覚になります。そうではなく、とにかく居心地がよく、気兼ねなく行けるサードプレイスであることが重要です。

ブックス&ラウンジのみならず、リノベーションを進めている地域図書館や新図書館も、中高生が思い思いに過ごせる場所という視点をもって整備をしていただきたいと思います。

そこで、中高生のサードプレイスとしての図書館の考え方について伺います。

教育長からの回答

中高生からは、図書館への期待として、「一人でも友人と一緒でも、勉強ができる、そういう場所がほしい」「体験や交流の場所があると嬉しい」という声を多くいただいています。

こうした期待に応えながら、これからの図書館が、中高生が安心して集い、学びやつながりを育むことのできる居心地の良い居場所となるよう、ブックス&ラウンジの整備や地域図書館のリノベーションなど、一つ一つの取組をしっかりと進めていきます。

深作ゆい

中高生のことを取り上げましたが、ぜひその人がその人らしくいられる居場所、というような視点をもって図書館づくりを進めていただきたいと思います。