地元活動

市営地下鉄グリーンライン車両基地と職員施設を視察

グリーンラインは、今年3月で開通16年。1日約12万人の皆様の生活を支えています。 先日、現地調査として川和にある車両基地と職員施設へ行ってきました。

車両の6両編成化とバリアフリー

利便性向上・混雑緩和策として6両編成化が進んでおり、今年度、予定車両全ての増結が完了予定。6両化された列車では全車両で「車いす・ベビーカー優先スペース」を設け、2段手すりなどのバリアフリー化を実施。昨年の議会において、私自身一人のベビーカーユーザーとして駅におけるバリアフリー施策を提案しましたが、引き続き全ての人が安全で容易に移動できるよう注力していきます。

育児介護と仕事が両立できる働き方を

夜は遅く朝は早い鉄道の現場は、泊まり勤務に支えられています。中でも運転士の出退勤の時刻は、乗務する列車に合わせて分単位で毎日異なります。視察の際、運転士として働く皆様と意見交換をさせていただきましたが、男性・女性に関わらず育児や介護と仕事を両立できる働き方と、頑張った方が報われる制度設計を検討する必要性があると感じました。

例えば、現在お子さんが小学校1年生に上がるまで夜勤免除の制度がありますが、小1の壁と叫ばれているくらい、このタイミングは仕事と家庭、子育ての両立が難しくなります。お話を聞く中では、お子さんが小学校に上がるタイミングで運転士をやめ、日勤勤務である事務職に移行した方もいらっしゃるとのことでした。また、夜勤免除になっても給与のベースは夜勤をしている方と同じであるため、申し訳ない気持ちでいっぱいである、周りからの目が気になってしまう、といったご意見も伺いました。

市営地下鉄には女性の運転士が17名、駅員11名、保守員1名がいらっしゃいます(2024年1月現在)。全体の割合で見ると未だ4%程度ですが、労働力不足が加速することが見込まれる中、積極的な登用を進めていくべきです。しかしながら、女性職員用施設の整備状況は十分とは言えない状況です。

こうしたハード面の整備、制度設計については、女性に限らず、そこで働く全ての方々が心身ともに健康な状態で働き続けるために、よりよい制度としていくべく積極的に取り組んでまいります。